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第31回日本脳死・脳蘇生学会総会・学術集会開催のご案内

[ 2018年04月12日 ]

ご案内 第31回日本脳死・脳蘇生学会総会・学術集会

 

テーマ 「あきらめないこころ」

 

このたび、第31回日本脳死・脳蘇生学会総会・学術集会を平成30年6月23日(土)・24日(日)の2日間、大阪医科大学看護学部講堂(本部北キャンパス)において開催させていただくことになりました。大阪府三島救命救急センター職員一同、伝統ある本学会を担当させていただきますことを大変光栄に存じております。

救命救急センターに奉職以来、最重症の脳神経傷病の診療を担当させていただく医療者として、可能性がある限り、決してあきらめないことを私の座右の銘として参りました。これは、三島救命救急センター開設以来の職員共通の想いでもあります。その想いを込めて、本学術集会のテーマを「あきらめないこころ」とさせていただきました。

脳蘇生の科学に関して、2015年にJapan Resuscitation Council(日本蘇生協議会)のガイドラインがGRADEを取り入れて改訂されました。独立した一つの章として取り上げられた脳神経蘇生は、多くの情熱あるエキスパートが熱心に取り組んでいる領域であり,新たな知見が得られつつあります。この領域の現状と進歩について積極的な議論ができればと考えております。

しかしながら、蘇生には限界があり、回復の可能性が潰えた方に集中治療をいつまでも継続することは倫理的に大きな問題をはらんでいます。脳死・脳蘇生に関する倫理的問題は、死生観・終末期医療に関連した重い課題です。今までと同様に、本学術集会においても、この命題について皆様のご意見を拝聴したいと考えております。

一方、臓器移植を心待ちにされているレシピエントの皆様の想いに応えるためにも、医療者として「あきらめないこころ」をもって臓器提供に取り組む必要性を痛感しています。恒例となりました日本移植コーディネーター協議会(JATCO)と連携したセミナーを6月23日(土)午後に予定しております。

本学術集会が、皆様の力の結集をもって脳死・脳蘇生領域の今後の発展に少しでも関与できますことを願ってやみません。皆様のご参加をお待ち申し上げております。

 

第31回日本脳死・脳蘇生学会総会・学術集会 会長

大阪府三島救命救急センター 所長

学33期 小畑 仁司

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