2015年7月吉日
Stroke 学術交流会 開催にあたり
謹呈
初夏の候、大阪医科大学同門会の諸先生に於かれましては、益々御健勝のことと御慶び申し上げます。
昨年4月10日、Fushimi Stroke Conferenceを京都で開催させていただきました。ご多忙な中、ご参加下さった先生方と「最新の脳梗塞診療について 〜再発予防はどうする?〜」という題目で、勉強、連携の場を持てたことは、悦びでもあり、改めて、病診連携の重要性を知った次第です。
脳卒中、とりわけ、脳梗塞の診断方法、治療方法は日進月歩です。脳梗塞急性期治療では、2012年、rt-PAによる経静脈的血栓溶解療法は4.5時間とその窓口を広げました、2013年〜2014年にかけて、新たなデバイスの登場によるカテーテルを用いた治療の進化も目覚ましいものがあります。また、再発予防に関しては、新規抗凝固薬:NOACも今や4種となり、その使い分けをしなければなりません。脳卒中地域連携パスを用いての、急性期病院から回復期リハビリ病院へのスムースな移行も重要です。
脳梗塞に関しては、学会や研究会は多数ございますが、やはり、京都市内およびその近郊で御活躍の諸先生と、自由に論議できる形式で、互いに情報提供し、切磋琢磨、意見交換できるような勉強会を持てればと思い、今回は、「Stroke 学術交流会」と名称変更し、開催させていただくことになりました。2015年8月1日と夏真っ盛りの折ですが、谷口医院院長:谷口洋子先生に座長をご依頼し、「脳梗塞治療 〜最新の動向、病診連携の重要性〜」の題目で、予定しております。皆様、気楽に参加いただければと存じ上げます。
敬具
国立病院機構京都医療センター神経内科医長
京都大学臨床神経学講座 臨床准教授
(日本脳卒中学会 専門医、評議員)
学40期(平成3年卒) 大谷 良