「認知症予防テキストブック」発売
大阪医科大学仁泉会会員の皆様へ
仁泉会会員の方々に於かれましては、益々、御健勝のことと御慶び申し上げます。
さて、我国において人口の高齢化とともに認知症患者は460万人突破と爆発的に増加しており、軽度認知障害状態の400万人を合わせると、900万人近くとなり、今後の解決すべき最重要課題の1つといえます。行政の観点でも、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)が取りまとめられ、新たな戦略の策定に当たり、早期診断・早期対応とともに、医療・介護サービスが有機的に連携し、認知症の容態に応じて切れ目なく提供できる循環型システムの構築などが提唱されました。
今回、長谷川先生を中心に、著者一覧に掲載した医療、看護、介護、そして生体医工学と幅広い領域の、認知症に関わる専門家が選任され、認知症の予防、早期介入に力点をおいたテキストブックが出版されました。光栄なことに、私は、「第2章 各論.3 血管性認知症」の執筆をさせていただきました。
認知症の医療、看護、介護に関わる全ての方々に、少しでも、このテキストブックが御役にたつことができ、ひいては認知症を有する方、ご家族に反映されることを願っております。
【著者一覧】認知症予防テキストブック
国立病院機構京都医療センター神経内科医長
(日本神経学会・日本認知症学会 専門医、評議員)
学40期(平成3年卒)
大谷 良